ヤクルトが苦境を迎えている。
2024年7月9日現在、目下5連敗中で借金は今季ワーストの11に。
本拠地・神宮で巨人に同一カード3連敗を喫すると、9日の阪神戦(甲子園)は1-0で迎えた9回に守護神・田口麗斗が近本光司に逆転2点適時打を浴びてサヨナラ負け。ダメージが残る敗戦となった。
好調サンタナ3試合連続欠場、村上宗隆も調子もうひとつ
チームの状況は苦しい。リーグトップの打率.315をマークしているサンタナが下半身の張りで3試合連続欠場し、打線の破壊力が半減している。
頼みの4番・村上宗隆もリーグトップタイの15本塁打をマークしているが、打率.232と本来の状態に程遠い。103三振はリーグワーストだ。
ヤクルトは21、22年と連覇を飾ったが、昨年は5位に沈み、今年は最下位に低迷している。気になるのは就任5年目を迎えた高津臣吾監督の去就だ。
2年連続5位以下で終わるようなら...
「この戦力でよくやっているという見方がありますが、2年連続5位以下で終わるようだと責任問題になる。ヤクルトはコーチ経験を経て監督に就任するケースが多いが、現状ではチームの立て直しに向けて内部昇格で適任の人材がいない。15年に監督就任1年目でリーグ優勝を飾った真中満氏、同じく球団OBで元ヘッドコーチの宮本慎也氏のほか、ヤクルトでプレー経験がありDeNAで監督を務めたアレックス・ラミレス氏に次期監督の可能性があると思います」(スポーツ紙デスク)
苦しい戦いが続いているが、首位・巨人に8ゲーム差とまだまだ逆転可能な位置につけている。1日も早く借金を返済し、上昇気流に乗りたい。(中町顕吾)