プロボクシングのWBO・IBF世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア、25)が、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の次戦勝敗を占った。
「フォックス・スポーツ・オーストラリア」(WEB版)が2024年7月8日に報じた。
5月にはリング上で井上との対戦アピール
グッドマンは、井上の次戦相手を元IBF同級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、37)と予想した上で、「井上は間違いなく勝つと思う。ドヘニーが勝つ方法が見当たらない」とした。
グッドマンは23年3月にドヘニーと対戦。IBFインターコンチネンタル、WBOオリエンタルの2つの王座をかけて戦い、グッドマンが3-0の判定で勝利した。
実際にドヘニーとリング上で拳を交えた経験から「ドヘニーが井上に勝る部分はひとつもない」と断言し、「俺がドヘニーに勝って以来、彼がいい勝ち方をしているのは知っているが、井上が簡単にパンチを受けることだけは本当に考えられない」とした。
WBOとIBFで1位につけるグッドマンは、現時点で井上への指名挑戦権を持っている。
当初、井上が9月に予定している次期防衛戦の候補としてみられていた。実際、グッドマンは5月6日に東京ドームで行われた井上の王座防衛戦を現地観戦し、試合後リングに上がり対戦をアピールした。
「12月にベルトを全て保持している相手と戦う予定だ」
ところがグッドマン陣営は、9月のタイトル戦出場を拒否。7月10日に地元オーストラリアでノンタイトル戦を行うことを発表した。
複数の米メディアによると、井上の共同プロモーターを務める米トップ・ランク社のボブ・アラムCEO(92)は、井上が12月にグッドマンと対戦する可能性を示唆している。
10日に世界前哨戦を控えるグッドマンは、「俺は自分の戦いだけに集中している」とし、次のように意気込みを語った。
「俺のチームは、これが俺にとって最善の道だと決めたので、10日にやるべき仕事があり、その後は12月にベルトを全て保持している相手と戦う予定だ。それは井上になる」
グッドマンは18年4月のプロデビューから18連勝(8KO)のホープで、地元で高い人気を誇っているという。