2024年の新入社員初任給、大卒22万5457円、高卒18万8168円...過去63年で最高額! 高卒のほうが大卒より伸び率高い理由

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深刻な人材不足が理由、大企業ほど初任給アップ

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった産労総合研究所の担当者に話を聞いた。

――1961年の調査開始以来、63年ぶりの最高額の初任給となった背景は何でしょうか。

担当者 かつてない深刻な人材不足が理由です。初任給を上げた理由に「人材を確保するため」と回答した企業は、規模が大きいほど多く、従業員が1000人以上の企業では約84%に達しています。

厚生労働省や連合の調査で、今年の春闘の賃上げ率が歴史的に高い水準になりましたが、それが初任給にも反映されたかたちです。特に、製造業に多いのが特徴で、初任給を引き上げた企業は79.8%にのぼり、非製造業より10ポイント近く上回っています。

――夏のボーナスを支給する企業の割合も、史上最高レベルなのでしょうか。

担当者 いえ、それは違います。今年は支給する企業は77.5%で、前年(2022年度)の86.1%より9ポイント近く下がりました。夏のボーナスはあくまで付帯調査なので、毎年回答する企業数にバラツキがあります。今年は中小企業の回答数が多かったのが特徴です。分母にボーナスを出せない企業が多かったため、割合が減少しました。
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