2024年の新入社員初任給、大卒22万5457円、高卒18万8168円...過去63年で最高額! 高卒のほうが大卒より伸び率高い理由

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   今年(2024年)の新入社員の初任給平均額は大学卒が22万5457円、高校卒が18万8168円で、1961年以来最高の額であることが、人事労務分野の情報機関である産労総合研究所(東京都千代田区)の調査でわかった。

   同研究所が2024年7月5日に発表した「2024年度 決定初任給調査」によると、初任給を引き上げた企業も過去最高の75.6%に達した。

   なぜ、これほど初任給の「景気」がよいのか、調査担当者に聞いた。

  • 初任給が歴史的にアップ!(写真はイメージ)
    初任給が歴史的にアップ!(写真はイメージ)
  • (図表1)初任給引き上げ状況の推移(1997年以降)(産労総合研究所調べ)
    (図表1)初任給引き上げ状況の推移(1997年以降)(産労総合研究所調べ)
  • (図表2)初任給額の水準(産労総合研究所調べ)
    (図表2)初任給額の水準(産労総合研究所調べ)
  • (図表3)夏のボーナスの支給状況(2023年度)(産労総合研究所調べ)
    (図表3)夏のボーナスの支給状況(2023年度)(産労総合研究所調べ)
  • 初任給が歴史的にアップ!(写真はイメージ)
  • (図表1)初任給引き上げ状況の推移(1997年以降)(産労総合研究所調べ)
  • (図表2)初任給額の水準(産労総合研究所調べ)
  • (図表3)夏のボーナスの支給状況(2023年度)(産労総合研究所調べ)

夏のボーナスは、大学卒9万4112円、高校卒7万5076円

   産労総合研究所の初任給調査は、1961年から毎年行っている。今回調査は、会員企業および上場企業から一定の方法で抽出した3000社に対し、2024年4月に調査票を郵送、回答を得た369社が対象だ。

   2024年4月入社者の初任給を「引き上げた」企業は、前回調査(2023年度)から7.5ポイント増の75.6%に上った。同様の問いを設けた1997年度調査以降で最も高く、27年ぶりに7割を超えた。「据え置いた」は16.5%(同28.9%)、「引き下げた」は前回に続きゼロだった。【図表1】。

   学歴や職種、コース(総合職と一般職、広域勤務と地域限定勤務など)別や初任給額の水準は【図表2】のとおり。

   大学卒(一律)で平均22万5457円(前年比3.85%増)、高校卒(一律)で平均18万8168円(同4.58%増)だった。この支給額は、1961年の調査開始以来最高額だ。

   また、付帯調査として新入社員の夏のボーナス支給状況も聞いた。新入社員に「一定額(寸志等)なども含め、何らかの夏季賞与を支給する」企業は77.5%、「支給しない」は12.2%だった。平均支給額は、大学卒が9万4112円、高校卒が7万5076円だった【図表3】。

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