前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が2024年7月7日の記者会見で、国政進出に言及したことを受け、自民党・川松真一朗都議は同日、「都知事にしたいと彼を応援してきた方々はこれでいいのか?」などとXで疑問視した。
「真剣に東京を考えている者からすると、何とも言えない気分になる」
7日投開票の東京都知事選で、2位に躍進した石丸氏。同日の会見では、今後の政治活動について記者から質問され、「まだ決めていません。(編注:国政進出について)選択肢としては当然考えます。例えば、広島1区。岸田首相の選挙区ですね」と話した。
また、別の記者の質問に対しては、「可能性は、それはあります。先ほどの広島1区というのも選択肢として考えているか否か、という意味で『考えている』というだけで、それをすると決めたわけではありません。全ての選択肢はテーブルに乗っているという状態です」。
川松真一朗氏は同日、こうした石丸氏の発言を受け、「都知事にしたいと彼を応援してきた方々はこれでいいのか?」とXで疑問視。また、こう心中を明かした。
「ついさっきまで、東京を語り都政のトップを目指した人間が、国政を目指す可能性を示唆するだけでなく、その選挙区が広島1区なんて。東京は確かに、多くの他府県出身者で構成されているけれども、僕らのように真剣に東京を考えている者からすると、何とも言えない気分になる」
川松氏は、「僕の渡世感では、彼には『政治屋一掃』は厳しいかと思ってしまった。ある種の期待をしていただけに残念だ」とも続けた。
「8時まで東京都知事を目指していた方が、可能性としてでも選択肢を口にするのはスジ悪い」
この川松氏の投稿に対して、今度は、石丸氏は可能性を提示しただけだ、という川松氏を批判する声が一般ユーザーから上がった。
川松氏は「可能性であったとしても、8時までは東京都知事を目指していたんですよね」と反論。別の投稿では、こうコメントした。
「8時まで東京都知事を目指していた方が、その直ぐ後に可能性としてでも選択肢を口にするのはスジ悪いなぁと私は思いました」
石丸氏は7日深夜にXを更新し、国政進出に関する石丸氏の発言を報じた日本経済新聞 電子版に対し、苦言を呈した。
しかし、川松氏は同日深夜、この投稿も引用リポストし、「厳密に言えば石丸さんの言い分は理解できるが、選択肢の1つとして広島1区と具体的に言及したのは間違いない」と私見を述べた。
「その上で、私がこのニュースを見て感じたのは、ついさっきまで石丸さんを都知事にしようと燃えていた方がいる中で、 選挙後すぐに次のステップを聞かれている中で、ご本人が具体的に衆院選挙区に触れたという感覚が私とは違うなと思いました」
また、「選挙後初のポストが、多くの皆さんへの感謝ではなく、マスコミ批判だった事も、私とは考え方が異なります」とも指摘した。