安さと安全、各通信サービスの「子ども対策」
――子どもにスマホを持たせる際の通信サービスに「docomo」「Y!mobile」「楽天モバイル」がトップ3位に挙がっていますが、これらが上位になって理由は何ですか。それぞれのサービスの特長を教えてください。
担当者 「親が利用している通信サービスと同じにすることでオトクになるから」という理由が一般的なのだと感じます。また、近年の物価高騰による家計ひっ迫もあり、料金の安さを重視する声が多いことも、検討されるきっかけになるしょう。
たとえば、楽天モバイルは今年5月に「最強こどもプログラム」を発表しました。毎月最大440円分の楽天ポイントが付与されるので、ポイントを料金の支払いに使えます。家族割との併用も可能で、月額528円からスマホを利用できるので、子どものスマホデビューにオトクです。
楽天モバイルは安さの訴求が進み、上位に食い込んでいると考えます。
――なるほど。ところで、子どもにスマホを持たせるとさまざまなトラブルが心配になりますが、各通信サービスでは子どもの安全対策にどんな力を注いでいますか。
担当者 通信会社では、フィルタリングサービスはもちろん、セキュリティー対策、GPS機能、支払額の事前設定で高額請求を防ぐなど、さまざまな取り組みがあります。
たとえば、docomoでは子ども向けオンラインのスマホ教室以外に、家族で話し合うサポートを行ったり、楽天モバイルでも親と子どもが一緒に学べるページがあったり、SoftBankでは、進研ゼミと共同のスマホデビュー安心ガイドがあったりします。
――今回の調査で特に強調しておきたいことがありますか。
担当者 子どもにスマホを持たせたい通信会社は、親の利用キャリア内で契約することが一般的でしたが、最近ではいわゆる格安スマホの発展やサブブランド・オンライン専用プランの台頭により多様化しているように思います。
物価高騰やネットを使った犯罪の横行など、さまざまな視点でそれぞれにあった通信会社を選ぶことが大切だと思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)