「中学1年」と「小学1年」が多いのは、きりがいいから
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったMMD研究所の担当者の話を聞いた。
――子どもにスマホを持たせる時期の最多が「中学1年生」ですが、その理由は何でしょうか。最近は、特に女子では小学高学年あたりからSNSで連絡し合うのが当たり前になっている気がしますが。
担当者 じつは、2023年1月発表した「初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」では、実際にスマホデビューしたのは小学6年生が最多となっています。ただ、今回の調査では「持たせるとしたら」という観点で聞いているので、より切りのいい「中学1年生」が最多となったのだと考えます。
――小1年生が意外に多いことに驚きました。これは、特に女子の通学の安全のためにキッズケータイ(GPSや防犯ブザーの機能がある)を持たせる意味があるのでしょうか。
それとも、文部科学省が小学1年生から行っているICT教育の「GIGAスクルール構想」の影響でしょうか。
担当者 調査では、キッズケータイとは違い、スマホに限って聞いていますから、「中学1年生」に続く切りのいいタイミングであるという点もあります。2023年1月のスマホデビュー調査でも、小学生の中では6年生に次いで1年生が2番目でした。
GIGAスクール構想や、コロナ禍でスマホを使って勉強するようになった影響もあるでしょう。また、小学校低学年から防犯の意味をこめてスマホを持たせておくことも考えられると思います。
※MMD研究所「初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」