大学3年生の8割「就活開始は2年生以前がいい」 早すぎでは?の疑問に「早くからキャリア形成考えると、メリット多い」/マイナビ服部幸佑さん

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仕事の関心が高まると、何のために勉強するのかわかってくる

――なるほど。今回の調査をみると、3年の4月に44%、5月に59%も申し込んでいます。ということは、2年生の段階でかなり企業調査の準備をしなければいけないということでしょうか。

服部幸佑さん 学生によって状況はさまざまありますので、一概にこうしなければいけないということはありません。また、プログラムもさまざまな内容・目的のものがありますので、自分の準備度合いに合ったものに参加いただければいいと思います。

ただ、早く動いてさまざまなプログラムに参加した分、自身のキャリア観も醸成されます。結果として、自身のキャリアイメージにマッチした業界や企業の理解と見極めが早く進むことができるでしょう。

就職活動が始まる以前の自己分析、仕事研究、自身のキャリアプランをイメージすることなどの活動は、キャリア観の醸成につながることなので、学業や大学生活との両立を踏まえながら、自身の興味・関心に応じて行ってほしいと思います。

――インターンシップ・仕事体験は学生のキャリア形成にどんな影響を与えていますか。そのメリット&デメリットが分かれば教えてください。

服部幸佑さん 土台となるキャリア観の醸成や職業観が整っていないと、自分の強みや適職が分からないまま就職活動を始めてしまい、入社後のミスマッチにつながりかねません。

マイナビは、学生が選ぶ優れた企業の「キャリアデザインプログラムアワード」を後援しているのですが、その調査結果からも、低学年のうちからインターンシップ・仕事体験などに参加すると、大学の勉強の学習意欲が向上することが示唆されています。将来の職業選択のためだけでなく、学業活動を促進する可能性が高いことがわかっています。

――つまり、将来の仕事への関心が高まると、何のために勉強するのかという理由もわかってくるということですか。

服部幸佑さん そういうメリットもあるということです。25年卒の学生にインターンシップ・仕事体験に参加して成長したと感じる部分を聞いたところ、30.2%が「主体性が伸びた」と回答しています。だから、キャリア観醸成や学習意欲への良い影響だけでなく、社会人基礎力の面でも非常によい影響があると思います。
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