アニメ「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」の続編が制作されると、アニメ制作会社のトリガー(TRIGGER Inc.)が2024年7月5日、公式サイトおよび公式Xでアナウンスした。
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」は、2010年に放送されたガイナックス制作のオリジナルアニメだ。
「天界の落第生」である堕天使の姉妹、アナーキー・パンティとアナーキー・ストッキングが街の平和を守るため活躍するストーリーで、アメリカのカートゥーンアニメ風のカラフルなキャラクターデザインに、日本のアニメの繊細な絵柄や演出を織り込んだ独自の世界観で人気を集めた。
「GAINAX社が破産申告を行う前に権利の移管を完了することができました」
続編「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」の制作は、ロサンゼルスで開催中の北米最大級のアニメ・コンベンション「Anime Expo 2024」で発表され、公式サイトや公式Xでも伝えている。
監督は前作に引き続き、今石洋之氏がつとめるという。
かねてより続編の制作を願う声が相次いでいた同作だが、トリガー公式サイトでは「『New PANTY&STOCKING with GERTERBELT』の企画制作にあたり」として制作までに14年の年月を要した理由についても明かしている。
制作された2010年当時から、今石氏が当時所属していたガイナックスが同作の原作権を有していた。しかし、今石氏らが独立し、トリガーを設立した後、ガイナックスは知的財産(IP)の活用や映像制作が困難な状態にあったという。
2019年に起こったガイナックスでの代表取締役の不祥事により、経営陣が刷新された際、協議の上で23年に同作の原作権をトリガーが管理・運用できることとなった。なおガイナックスは24年5月29日付で、東京地裁に破産申し立てを行い、受理されている。
こうした対応について、「株式会社カラー様をはじめとする関係各位の多大なるご厚意とご助力によりGAINAX社が破産申告を行う前に権利の移管を完了することができましたことに心より感謝申し上げます」としている。「カラー」とは、同じくガイナックスから独立した庵野秀明氏が率いる制作会社だ。
「ファンの方々のご支援に心より感謝申し上げます」
ファンに向けても、「2010年から現在にいたるまで、『Panty & Stocking with Garterbelt』という作品を応援して下さったファンの方々のご支援に心より感謝申し上げます」とつづった。
放送終了後から約14年を経ての続編制作発表に、SNSには吉報を待ち侘びていたファンの盛り上がる声が相次いでいる。
「パンストどんだけ待ってたかと思ったら14年間も待ってたのか......待ってたよ!」
「サントラ今も聴いてます!! 色々あった中でこうして続編の制作をしてくれてありがとうございます!」
「多くの方が頑張った結果が今回の続編なんですね。皆さんのおかげで私たちの願いが叶いました。ありがとうございます」