焼肉店が倒産ラッシュ...コロナ禍は「勝ち組」だったのに 円安直撃に加え、創意工夫すぐ真似され過当競争

地味だが、もう一度来たくなる店の雰囲気作りが決め手

――今後、焼肉店の将来はどうなるでしょうか。勝ち残るところと、勝ち残れないところの二極化が進むのでしょうか。どんな工夫をすれば生き残れるでしょうか。

飯島大介さん 二極化が進むと思いますが、どんな工夫をすれば生き残れるか、正直、難しいです。焼肉店は、やれることはすべてやり尽くしている業界です。

お客に食材を出して目の前で焼かせるだけという、非常にシンプルなビジネスだからこそ、どこかが「いい工夫」をすると、すぐに真似されてしまいます。

「焼肉ライク」が始めた「ひとり焼肉」だって、現在はどこでもやっており、その店独自のオリジナルを貫くのが難しい状態です。

ただ、さきほど述べたように、大手焼肉店でさえ注文した品がすぐに出てこないと、「もう二度と来ない!」という側面があります。ですから、非常に地味な努力ですが、もう一度来たくなるような店の雰囲気作りが決め手になるような気がします。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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