2024年7月3日時点で、セ・リーグは首位・広島から5位タイで並ぶヤクルトと中日まで6ゲーム差。混戦が続いているが、パ・リーグはソフトバンクが貯金29で首位を独走。2位・ロッテに12ゲームの大差をつけている。
先発、リリーフともに抜群の安定感を誇る投手陣
ペナントレースはまだ半分残っている。油断は禁物だが、ソフトバンクが今後、大失速することは考えづらい。
その理由は安定感抜群の投手陣だ。
チーム防御率2.21はリーグトップ。先発陣は有原航平、モイネロ、大津亮介、大関友久、スチュアートの5本柱が、いずれも防御率2点台前半以下ときっちり試合を作る。
守護神・オスナは防御率3.99と痛打を浴びる場面が目立つが、ブルペン陣は松本裕樹、藤井皓哉、津森宥紀、ヘルナンデス、杉山一樹、又吉克樹、長谷川威展と、さまざまなタイプの投手たちが質の高い投球を続けている。
CS争いは4球団にチャンスか「最後までもつれそう」
「投手陣が他球団より格段に安定しているうえ、打線も切れ目がなくどこからでも得点が奪える。近藤健介、甲斐拓也ら主力が相次いで長期離脱しない限り、リーグ優勝は堅いでしょう。注目はCS争いです。借金25を背負う最下位の西武をのぞいた4球団にチャンスがある。どの球団も2位から5位になる可能性があり、最後までもつれそうです」(スポーツ紙デスク)
現在は試合巧者のロッテが貯金5で2位。2年連続最下位からの巻き返しを狙う日本ハムが勝率5割で3位、昨年までリーグ3連覇を飾ったオリックスが借金4で4位、交流戦で球団史上初の優勝を飾った楽天も借金4で5位につける。
ロッテから楽天までは4.5ゲーム差。オリックス、楽天は大型連勝する力があり、気温が上がる夏場に順位がひっくり返る可能性が十分にある。
2位争いから抜け出し、ソフトバンクを追撃する球団は現れるか。(中町顕吾)