「公表は避けた方が良かった」の声に専門家の見解は
一方で、X上では天羽さんの対応が良くなかったのではとする意見も寄せられた。
KADOKAWAグループは6月8日に「ブラックスーツ」を名乗るハッカー集団によるランサムウェア攻撃を受け、複数のウェブサイトが利用できない状況が続く。7月3日には、社内外の情報漏洩の可能性を発表。漏洩した可能性が高い情報の中には、ドワンゴの全従業員の個人情報や、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する通信制高校の一部在校生・卒業生・保護者の個人情報などのほか、ドワンゴが取り引きする一部のクリエイターとの契約書や、楽曲収益化サービスを利用している一部のクリエイターの個人情報も含まれていたとしている。
こうした状況から、天羽さんの個人情報流出もこのサイバー攻撃によるものだと受け止める人が相次いだ。その上で、流出した情報が本物であると認めることで、ほかの流出情報の信ぴょう性があがってしまうため、公表は避けた方が良かったのではとする声も出た。
こうした意見に対して、ITジャーナリストの三上洋さんは、天羽さんは「あくまでも被害者」だと強調する。
「犯人は『ブラックスーツ』ですが、情報を保管していたドワンゴやKADOKAWA側にも責任はあるわけです。そのKADOKAWAを守るために『流出した情報を否定するべきだった』と言われるのはおかしな話です」