ロックバンド・フジファブリックが2025年2月をもって活動休止することが発表され、反響が広がっている。
「ファンの皆さまに残念な思いをさせてしまう事を大変申し訳なく思っています」
フジファブリックは、2000年にボーカル・ギターの志村正彦さんが中心となって結成されたロックバンドだ。結成以来、志村さんがほとんどすべての楽曲の作詞・作曲を手掛けていたが、志村さんは09年12月24日に急逝した。
志村さんの死後、バンドはギターの山内総一郎さんがボーカルを引き継ぐかたちでキーボードの金澤ダイスケさん、ベースの加藤慎一さんの3人で継続してきた。
7月3日、フジファブリック公式サイトが「フジファブリックからの大切なお知らせ」として、25年2月でのバンドの活動休止を伝えた。
バンドのこれまでについて、「2000年に志村正彦によって結成されたフジファブリックは2009年に大切な志村正彦を失いました。彼と共に歩んだ時間、共に育んだ思いや一緒に見た景色は、かけがえのない宝物だと思っています」とした上で、「その思いをメンバー3人が胸に刻み、フジファブリックという大切な場所を音楽を作り続けながら守っていくという覚悟を持って2011年に活動継続を決め、多くの方々に支えられながらこれまで歩んで参りました」と振り返った。
「今年2月にリリースされた12枚目のアルバム『PORTRAIT』を制作中の2023年、金澤ダイスケより、自分のすべてをこのアルバムに注ぎ込み、20周年イヤーを全力で駆け抜け、その後バンドを脱退したいとの申し入れがありました」と説明。話し合いを重ねるも、「バンドとしての活動継続は困難という判断に至り活動休止という決断をしました」とした。
バンドの解散ではなく活動休止である理由について、「今後、メンバー3人それぞれが新たな道を進みます。その道がフジファブリックという場所に繋がっているのか、今後の活動の中で見つけられるかどうか、現時点では正直なところ分かりません」としている。
ファンに向け、「これまでフジファブリックを守り抜くという使命を幾度となく自らに問い、『絶対に解散しないバンド』という信念を持って活動してきました。今回の決断でファンの皆さまに残念な思いをさせてしまう事を大変申し訳なく思っています。どうか受け止めていただきたいと思います」とした。