韓国プロ野球(KBO)リーグのSSGランダースは2024年7月2日、所属していた白川恵翔投手(23)との契約が終了したことを発表した。複数の韓国メディアが同日報じた。
白川は独立リーグの四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスから、5月下旬に期限付きでSSGランダースに移籍。正式な外国人選手として入団したのではなく、ケガで離脱したロエニス・エリアス投手(35)の代替選手としての契約だった。
5試合に先発して2勝2敗、防御率5.09
地元メディアによると、契約期間は6週間で、総額約1600万ウォン(約180万円)だった。
白川の去就をめぐり、離脱したエリアスの回復が長引くか、白川が抜群の活躍を見せることで契約が延長される可能性があったが、球団は回復したエリアスを選択した。
白川のKBOデビューは6月1日のキウム・ヒーローズ戦。先発のマウンドに上がった白川は、5回を投げ3安打、4四球、6奪三振、無失点でKBO初勝利を挙げた。
日本人投手がKBOリーグのマウンドに立つのは11年の門倉健投手(サムスンライオンズ)以来13年ぶりで、日本でのプロ経験がなく独立リーグでのみプレーしていたという経歴は珍しいという。
デビュー戦白星の白川は計5試合に先発して、23イニングを投げ2勝2敗、防御率5.09だった。
「白川はすでにSSGファンの間でも人気が高い」
「朝鮮日報」(WEB版)は2日に白川の特集記事を公開した。
記事では「白川の所属は短期間だったが、すでにSSGファンの間でも人気が高い」とし、「チームメイトのハン・ドゥナソルと弘大前で豚カルビを食べたり、ショッピングをしたり、韓国文化に好意を示し、より大きな注目を浴びた。本人も『可能な限り韓国に残りたい』という気持ちを伝えたという」とした。
そして、KBOリーグの他球団が今後、白川と新たに契約を結ぶ可能性に言及。
「SSGランダースが近いうちに白川をウェイバー公示すれば、公示された日を基準にKBO最下位球団から順次白川と契約を締結する権利が与えられる。もし白川がKBOに新天地を築くことになれば、有力な球団として斗山ベアーズが挙げられている」
記事によると、斗山ベアーズは外国人先発のブランドン・ワデル投手(30)が6月23日のサムスン戦で肩を負傷して戦線離脱したため、代わりの外国人先発投手を探している。そこで代替選手として白川の名が候補に挙がっているという。