韓国メディアが女子バスケットのU18中国代表チャン・ツーユウ(17)に「白旗」を挙げた。
バスケットボールの「FIBA U18 女子アジアカップ2024」準決勝が2024年6月29日に中国・深センで行われ、中国が韓国を79-61で下した。220センチのチャンはセンターで出場し34得点、16リバウンドの活躍を見せ、チームを勝利に導いた。
「圧倒的な高さの前ではどんな戦術や個人技も通用しなかった」
試合は中国が第1クォーターを24-21でリードすると、第2クォーターは21-3と圧倒。第4クォーターは18-26と追い上げられたが、チャンを中心とした安定した攻撃で韓国を寄せ付けなかった。
「スポーツ朝鮮」(WEB版)は30日に「FIBA U18 女子アジアカップ2024」の特集記事を組み、自国の敗因を独自に分析した。
記事では「第1クォーターまでは比較的緊迫した流れを作ることができたが、チャンが本格的にコートを支配すると、一方的な流れに代わった」とし、チャンの実力に言及した。
「チャンの強大な高さは難攻不落の要塞のようだった。身長220センチに達する中国の怪物センターの高さを克服することができなかった。圧倒的な高さの前では、どんな戦術や個人技も通用しなかった。韓国の選手らの身長はチャンの肩にも及ばなかった。チャンひとりでコートを支配し、韓国の選手たちを無力化させた」
5月2日に17歳になったばかりのチャンは今大会で国際大会デビューを果たした。
小学6年生の時には210センチ
デビュー戦となった24日のインドネシア戦では、13分の出場で19得点7リバウンドを記録。第2戦のニュージーランド戦(25日)では、23分出場して36得点13リバウンドと活躍し、注目された日本戦では44得点、14リバウンドを記録した。
準決勝で韓国を破った中国は30日に行われた決勝戦でオーストラリアと対戦。チームは79-96で敗れたものの、チャンは42得点、14リバウンドで大会MVPに選出された。
試合を重ねるごとに成長し続ける17歳に世界が注目している。
米メディア「CNN」(WEB版)は、元男子中国代表でNBAのヒューストン・ロケッツで活躍したヤオ・ミン氏(43)と比較してチャンの特集記事を組んだ。
記事では「チャンがヤオ・ミンのキャリアに匹敵するまでには、まだまだ長い道のりがあるが、今週の彼女のパフォーマンスは間違いなくWNBA(米国女子バスケプロリーグ)の各チームの興味をそそるだろう」と、17歳のチャンを高く評価した。
地元中国メディアによると、小学1年生の時にすでに160センチあり、小学6年生の時には210センチあったというチャン。今後は中国A代表に選出される可能性もあり、動向に注目が集まる。