「DXの取り組みを実行済」企業は半数足らず 推進担当者は「トップが抵抗勢力と戦ってくれなきゃ無理」

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現場は抵抗「誰のおかげで飯が食えてるんだ」

「誰のおかげで飯が食えてるんだ、と言うんですよね。もちろん現場がモノを作ってくれるからなのであって、デジタル部門が直接利益を生むわけではない。でも我々だって、今後需要が右肩下がりになる中で、生産性を上げて利益を増やそうとしてるんだから、あんな言い方はないと思いますよ」

とはいえ、協力してくれない現場の気持ちも理解できなくもない。

「まあ当たり前ですよね。自分の仕事が機械やコンピュータに置き換えられて、仕事がなくなってしまうんですから。労働組合の警戒もありますし、結局その人たちが辞めて世代交代が起こるまで、抜本的な改革には着手できない」

   調査結果では、DXを導入するうえで不足している人材として「DXの企画、推進、普及促進を行う人材」と答えた企業が飛び抜けて多かった。しかし、Aさんは「そういう問題じゃないんです」とうなだれる。

「トップが抵抗勢力を押しのける覚悟がなければ、どんな優秀な人材を呼んでもDXは進みません。形になりやすい手近なデジタイゼーションでお茶を濁し、早々と逃げられてしまうのが目に見えています。経営者のホンネは『現場の抵抗を粘り強く崩しながらやってくれる人がほしい』というんでしょうけど、この給料ではまあ無理ですよね」
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