BYDは長澤まさみ、OPPOは指原莉乃...日本のタレント起用相次ぐ 日本市場参入の中国企業に見るCM事情

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プロ野球で日本人にアピール

   日本市場での認知度を高めるために、プロ野球も活用されている。

   ハイセンスジャパンは23年、横浜DaNAベイスターズのユニフォームスポンサーに就いた。

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ハイセンスジャパンは2023年、横浜DeNAベイスターズのユニフォームスポンサーに就いた(ハイセンスジャパンプレスリリースより)

   サッカー人気が高い中国では、大手企業はサッカーの国際大会や欧州の強豪チームとスポンサー契約を結んで宣伝に活用することが多い。

   特にワールドカップのような大会は世界中のサッカーファンが視聴するため、グローバルでの宣伝効果も抜群だと考えられている。最近では中国企業のマーケティングの担当者から「サッカー欧州選手権に絡めたキャンペーンを実施する」という話をよく聞く。

   ハイセンスも例に漏れず、というより同社はサッカーW杯で18年のロシア大会、22年のカタール大会とスポンサーを務めるサッカーマーケティングの筆頭格と言える企業だ。

   だが、日本では野球人気の方が高いとみて、以前からプロ野球のスポンサーになる機会を探してきたという。ハイセンスジャパンの李文麗社長はJ-CASTニュースBizの以前のインタビューで、「ピッチャーマウンドの広告やイニング間にファンとオフィシャルパフォーマンスチーム『diana』がリレー対決するイベント『ハマスタバトル』など、ベイスターズから提案いただいた施策が話題になり、スポンサー初年度に協賛認知度19%を達成できました」と効果を語っている。

   ショート動画アプリTikTokなどを運営するバイトダンスのビジネスプラットフォーム「Lark(ラーク)」は23年1月、ヤクルトスワローズの村上宗隆選手をブランドアンバサダーに起用したと発表した。

   村上選手は22年シーズン、日本人最多となるシーズン56本のホームランを記録、史上最年少で令和初の三冠王にも輝き、流行語『村神様』も生まれた。認知度を上げたい企業にとって、これ以上ない人選と言っていいだろう。

   Larkは23年1月1、2日、村上選手のアンバサダー就任を報じる「号外」を渋谷駅、浅草駅など首都圏5カ所で配布する力の入れようだった。

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チャットやウェブ会議システムなどを一元化したビジネスツールのLarkは昨年、「村神様」をアンバサダーに起用した(Larkプレスリリースより)
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