適量であればメリットも「依存し過ぎないことが大事だ」
具体的な数値でいえば、「カナダや欧州の保険当局は成人であれば1日400ミリグラム程度までの摂取量に抑えることを、推奨している」と山本医師。妊婦や胎児への影響については、世界保健機関をはじめ一部政府からも注意が促されている状況で、「通常の成人の半分(200ミリグラム)」に抑えることが妥当だとしている。
さらに、「またお酒と一緒に飲むと、カフェインの代謝(分解)が遅れることが知られている。基本的には避けるべきだろう」と説明した。
カフェインとの付き合い方について、山本医師はこのような考えも伝えた。
「カフェインは世界人口の80-90%程度の人が摂取していると言われ、歴史も長く、人間との関係は深い。適量であれば、集中力を高め、覚醒をもたらしてくれる。
しかし、何事も、過ぎたるは及ばざるが如しで、適量が大切である。精神作用を持った薬物であることは間違い無いので、依存し過ぎないことが大事だ。特に子供や未成年の子が、テレビゲームや試験に集中するために使われることも多いようなので、注意が必要だ」