「かなり個人差があると言われている」
そもそも、急性カフェイン中毒はどのようにして引き起こされるのか。山本医師は「カフェインは適量であれば、安全と考えられているが、大量摂取すると、中毒になり得る。ただし、かなり個人差があると言われている」と説明する。
予防策は、「カフェインの摂りすぎに注意すること」。カフェインは紅茶、コーヒー、お茶、コーラ類、エナジードリンクや眠気覚まし用飲料など身近な食品に含まれている。
「適量であれば、意識を覚醒させ、集中力が増すことから、習慣になっている人が多い。慢性的な依存状態にある人もおり、コーヒーやエナジードリンクを摂取できないと、イライラや頭痛が生じる場合は注意が必要だ。
カナダ政府によれば、コーヒーであれば、マグカップで3杯くらいまでを推奨している。他にもいわゆるエナジードリンクや眠気覚まし用飲料に含まれるカフェインの量はさまざまだが、1日2本程度までが望ましいだろう。
最も危険なのは、サプリやダイエット用と称されている錠剤で、カフェイン含有量が多いものもあり、大量服用は極めて危険である」(山本医師)