大企業の2割で「退職代行」横行 「円満退職」「退職の流儀」が死語に...人が集まる企業、去る企業「二極化」の危機

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企業はまず、今働いている社員をリスペクトすることが重要

――なるほど、両方の面があるわけですね。今回の調査で特に指摘しておきたいことがありますか。

本間浩介さん 働く意義を見出せず、上下関係などの煩雑な要素が職場にあれば、社員はより有利な条件の会社を求めます。

「人手不足」関連倒産が増え、退職代行が新たなサービスとして定着するなか、企業は新規採用よりも、まず今働いている社員をリスペクトすることが重要だと思います。

また、求職者は転職市場では、よほどのスキルがない限り転職回数が増えるだけ採用までに至るのが難しくなります。また、異業種への短期の転職ではノウハウや経験を積むことはできません。

社員は、精神的につらい環境があれば無理して残る必要はありませんが、そうでない場合、今一度、働く意味を考える時期を迎えていると思います。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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