水戸市役所はほかにも
Hirokiさんは、トイレに関する配慮のほか、施設に「乗りやすいタイプのエスカレーター」があると嬉しいと明かす。「乗りやすいタイプのエスカレーター」とは、22年7月7日公開のYouTube動画によると、次のようなエスカレーターのことだ。これも水戸市役所にあるのだという。
(1)すぐに段差にならず、平坦な部分が長くゆるやかに段差になる
(2)横幅が狭い
(3)スピードが遅い
横幅が狭い方が良いのは、左端に立たなくてもよいのが理由だという。特に東日本ではエスカレーターの左端に立つことが慣習になっている。しかし、左側に麻痺のあるHirokiさんにとっては、不安定で危険だ。幅が1人分であれば、気にすることなく乗れるのだと話す。
さらに、水戸市の財産活用課の担当者によると、水戸市役所の多目的トイレには大人の介助用ベッドがあるという。これも高橋教授のアドバイスを受けて設置されたものだといい、「お子さんのおむつを替える場所はほかにも多くありますが、大人がオムツを替えられるベッドがトイレの中にあるというのは、あまりないそうです」と説明した。