プロ野球日本ハム、巨人、中日でプレーした小笠原道大氏(50)が、2024年6月23日に公開された元巨人投手の高橋尚成氏(49)のユーチューブ動画に出演し、巨人・秋広優人選手(21)を独自の視点で分析した。
「秋広の今はちょっと寂しい」
小笠原氏は23年シーズンまで2年間、巨人のコーチを務めた。2軍打撃コーチ、3軍打撃コーチを歴任し、ファームで秋広を指導した。
現在、野球解説者や野球教室の指導者など幅広く活動している小笠原氏は、巨人を離れた今でも秋広の打撃を気にかけているという。
秋広の現状について小笠原氏は「今、さみしいね」と切り出し、素直な心境を口にした。
「この間、試合の打席1軍で見たのだけれども、ちょっと寂しいかな。いけないわけじゃないんだけれども、22年に見ていた時と、2年経ったときの自分のイメージと、今にちょっと差がある」
二松学舎大付高出身の秋広は20年ドラフト会議5位で巨人に指名され入団。ルーキーイヤーの21年は、1試合だけ1軍でプレーし、22年はシーズンを通して2軍で過ごした。
23年は121試合に出場し、打率.273、10本塁打、41打点をマーク。今シーズンはレギュラーを期待されるも、ここまで17試合の出場にとどまり、打率.229、本塁打、打点ともにゼロだ。
「秋広は何がではなく、まず自分の気持ちが大事」
司会を務める高橋氏が「(秋広には)何が足りない?」と問いかけると、小笠原氏は次のように見解を示した。
「何がではなく、まず自分の気持ちが大事。いい意味で、強い気持ちを持つ。対戦相手のピッチャーにだとか、状況とか自分の置かれた現状。あとベンチ。これでうまくいかなかった場合に、もしかしたら入れ替えになってしまう。いろんなことに対して自分が打ち勝てるか。そこで勝負できるかが大前提。そこから体の使い方だったり、状況判断でどうするか。そこは経験になるから今どうとか言えないが」
そして、高橋氏が「サイズがでかいからどういうふうに使っていいのか分からないとか思っちゃう」と、身長200センチ、体重100キロの体格に言及すると、小笠原氏は大リーグの選手を例に挙げ、こう分析した。
「それはそれなりの使い方がある。あれぐらいの選手でも、言い方が悪いけれども、メジャーリーガーたちも似たような身長で打っている人もいるわけだから。かといって、作りが違うので、同じようにはできない。だけど似ている部分はある。自分がどう研究して、自分に落とし込んでトライしてみるか。それを21歳、22歳のときに『理解してやれ』というのは難しい」
今シーズン、出場機会が減っている秋広は6月2日に1軍に再昇格。同日のセ・パ交流戦西武戦に「7番・ファースト」でスタメン出場し、その後も試合に出場していたが23日に出場選手登録を抹消され、代わりに佐々木俊輔外野手(24)が1軍に昇格した。