中日の中田翔が2024年6月26日に登録抹消された。コンディションが万全とはほどと遠い状態をかんがみると、仕方ないだろう。
自打球つづきの中田、打撃の精彩を欠き
中田は5月15日の阪神戦(バンテリン)で自打球を左足首に当て、翌16日に登録抹消。28日に再び昇格したが、30日の西武戦(バンテリン)で左膝に自打球が直撃した。
患部の状態を見ながらスタメンで出場していたが、打撃で試行錯誤を繰り返していた。
6月14日のロッテ戦(ZOZOマリン)で延長10回に決勝打の適時二塁打を放ったが、翌15日の同戦から3試合連続無安打。6月は月間打率.100、0本塁打、2打点と精彩を欠いていた。
中田に代わって1軍昇格したのが、石川昂弥だ。6月26日の阪神戦(甲子園)に「5番・一塁」でスタメン出場している。
「衰えを指摘する声がありますが、スイングは鋭いですよ」
だが、気になるのは昨年まで一塁のレギュラーでチームを支え続けてきたビシエドだ。
今シーズンは開幕をファームで迎え、5月19日に1軍昇格。15試合出場で打率.209、1本塁打、2打点と結果を残せず、6月9日に再びファームへ。
ウエスタンリーグでは打率.321、4本塁打、13打点の好成績をマークしている。
他球団のスコアラーは
「衰えを指摘する声がありますが、スイングは鋭いですよ。日本での実績がありますし、他球団の助っ人外国人より計算できる。トレードでネックになるのは推定年俸3億5000万円の年俸面ですかね。その部分がクリアできれば、欲しい球団はあると思います」
と指摘する。
貧打で悩んでいる球団は少なくない。中日で出場機会に恵まれないビシエドが電撃トレードで移籍する可能性は――。(中町顕吾)