井上尚弥戦「熱望」のWBOフェザー級王者、もし対戦したら? 「井上が試合終了間際に仕留める」米メディア分析

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   プロボクシングのWBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ、30)が、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)との対戦を熱望した。米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(WEB版)が2024年6月22日に報じた。

  • 4団体統一王者・井上尚弥(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    4団体統一王者・井上尚弥(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 初防衛に成功したエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
    初防衛に成功したエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
  • 左を当てるエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
    左を当てるエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
  • ダウンを奪うエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
    ダウンを奪うエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
  • ボディーを打つエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
    ボディーを打つエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
  • 4団体統一王者・井上尚弥(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 初防衛に成功したエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
  • 左を当てるエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
  • ダウンを奪うエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)
  • ボディーを打つエスピノサ(エスピノサのインスタグラムより)

「井上と戦うことは俺の夢のひとつ」

   エスピノサは21日に米ラスベガスで同王座の初防衛戦を行い、同級2位セルヒオ・チリーノ・サンチェス(メキシコ、29)を相手に4回TKO勝利を飾った。

   「ボクシングシーン」によると、エスピノサは試合後、井上戦をアピールしたという。

   エスピノサは23年12月に、WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ、30)に挑戦し、判定勝利を収め王座を獲得。ラミレスは五輪2連覇を果たしたアマエリートで、エスピノサは下馬評を覆しての王座奪取だった。

   記事では「エスピノサの対戦相手候補は、スーパーバンタム級タイトル保持者の井上尚弥だ」とし、次のように言及した。

「現代のトップファイターのひとりである井上は、エスピノサがラミレスに勝利するまでは(フェザー級で)ラミレスと戦う運命にあったようだ。だが、エスピノサは今、ラミレスの代わりに井上との対戦を熱望している」

   このような背景の中で、エスピノサは「井上と戦うことは俺の夢のひとつ。彼を倒せば、パウンド・フォー・パウンド(階級の垣根を超えた最強王者)のファイターになれる。準備はできているし、その気もある。だから、彼の登場を待つんだ」と意気込みを見せたという。

「井上はエスピノサを一刀両断するのに必要な大砲を持っている」

   井上を共同プロモートする米トップランク社のボブ・アラムCEO(92)は、来年にも井上がフェザー級に上がることを明言している。その流れになれば、WBOフェザー級王座を保持するエスピノサは、対戦候補のひとりとなる。

   近い将来、井上との対戦の可能性があるエスピノサ。米スポーツメディア「The Sporting News」(WEB版)は、「ラファエル・エスピノサは井上尚弥に勝てるのか?」などのタイトルで19日に記事を公開した。

   記事では「(前WBO王者の)ラミレスに勝つことと、井上尚弥のようなパウンド・フォー・パウンドのスーパースターに勝つことはまったく別のことだ。井上は身長こそエスピノサに劣るが、エスピノサを一刀両断するのに必要な大砲を持っている」と指摘し、こう分析した。

「モンスターがインサイドに滑り込み、ほとんどボディにパンチを打ち込む姿が想像できる。エスピノサが何ラウンドか取ることも考えられるし、技術的な問題を引き起こすかもしれない。ただ、12ラウンドまで攻撃を持続させることは想像しにくい。それよりも、クリーンで効果的なパンチと残忍なボディ攻撃でWBO王者を消耗させた井上が、試合終了間際に仕留める可能性のほうが高い」

   同メディアは、エスピノサは井上と同じトップランク社がプロモートしているため、エスピノサが無敗のまま王座を保持していれば、25年に対戦が実現する可能性があるとした。エスピノサはフェザー級では長身の185センチで、戦績は25戦全勝(21KO)。

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