打撃不振の巨人・坂本勇人が登録抹消され、ファーム調整することが決まった。故障や体調不良を除き、成績不振による2軍降格は新人の07年以来17年ぶりとなった。
岡本和真の後を打つ5番で期待されたが
昨年のシーズン途中、長年守り続けてきた遊撃から三塁にコンバートとなった坂本。阿部慎之助監督に三塁のレギュラーを明言されて臨んだ今シーズンだったが、好調を維持できない。
3、4月は月間打率.219、3本塁打、9打点。5月は打率.286、0本塁打、5打点。アーチは出なかったものの、打率を上げて上昇気流に乗ると思われた。だが、6月は打率.159、1本塁打、4打点と再び打撃不振に。
4番・岡本和真の後を打つ5番で期待されたが、得点圏打率.179と好機でブレーキになる場面が目立った。
最近2試合はスタメンから外れ、最後まで出番がなかった。61試合出場で打率.234、4本塁打、18打点という成績に、坂本自身もまったく納得していないだろう。
打ち損じたり、ファールになるケースがたびたび
他球団のコーチはこう分析する。
「調子が上がらない理由は、精神的な部分ではないと思います。今まで幾度も修羅場をくぐり抜けてきたし、メンタルは強い。打撃のメカニズムがくるっている可能性が高いんじゃないですかね。今年は甘い球を捉えられたと思ったら、打ち損じたり、ファールになるケースがたびたびありました。能力が高い選手なので、ファームで微調整して1軍に復帰すれば、きっちり結果を残すと思いますよ」
坂本は精神的支柱としても大きな存在だ。巨人のV奪回に不可欠な存在だけに、復活できるか。(中町顕吾)