1年目に鮮烈デビューも、ケガに泣かされた若林
一方、若林はプロ1年目の22年の活躍は強烈だった。
この年、5月下旬に守備で負傷交代し、左膝前十字靭帯損傷で戦列を離れたが、44試合出場で打率.278、2本塁打、10打点、20盗塁をマーク。シーズンをフルで出場すれば60盗塁を超えるスピードスターだ。
将来を嘱望されたが、その後はたびかさなる故障も影響して1軍に定着できない。今シーズンは5月1日の日本ハム戦(ベルーナ)でサヨナラアーチを放ったが、19試合出場で打率.129、3本塁打、5打点。5月22日に腰痛で登録抹消された。
前出のスポーツ紙記者は、
「若林の魅力は足ですが、長打を求めてスイングが大きくなっている。自分の長所を見つめ直さないと、今のプレースタイルでは巨人に移籍しても厳しいと思います」
と指摘する。
松原、若林は野球人生の転機を生かせるか。(中町顕吾)