NPO法人「チャイルド・ファンド・ジャパン」は2024年6月19日に、性的な目的のために子どもらにやさしく接し、信頼関係を得る「グルーミング」に関する調査結果を発表した。
調査によると、オンラインで性的画像を要求されたり、面会の要求を受けたことがある人は12.4%にのぼり、そのうち相談したのは4.7%に留まることがわかった。
「グルーミング」の認知度 約7割が「知らない」
調査は23年12月22日~24年1月5日、全国の15~24歳の男女1735人を対象にオンラインで行われた。実施には追手門学院大学との共同研究とした。
調査結果のサマリーによると、知らない人からチャットをもらう経験は女子の方が多いが、男子はオンラインゲームを通じての接触を図る割合が高いという。
調査結果として、12.4%の約8人に1人が性的自撮り画像や面会の要求経験があり、そのうち相談した割合はわずか4.7%に留まった。
また、「グルーミング」について「知らない」と回答した人は73.3%で、15~17歳は特に強い傾向がみられるという。
こうした結果を踏まえ、調査チームは、「SNSを利用した啓発キャンペーンなど、若年層のグルーミングに関する知識を広める必要性」、「特に、男性に対する、オンラインゲーム上でのグルーミングに対する注意喚起やキャラクターを使った啓発」、「相談所の存在の広報の必要性」などを提言している。