主婦の1割「元ヤングケアラー」、5割「夢や目標あきらめた」 今の子に「小学生から家事が当たり前の人生」送らせないために

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「小学高学年から、家事をやるのが当たり前の人生」

   フリーコメントから経験者の生々しい体験談を聞いてみると――。

「性格やメンタル面であまりよい影響がなかったと、自分の場合は思います。自分さえ我慢すれば、という思考になりました。夫婦仲が悪い家庭でしたので、自己肯定感の低さもそれを助長したと思います」(40代:パート/アルバイト)
「自分も祖父母を看たり、家事をしたりの今で言うところのヤングケアラーだったが、父がちゃんと働いていたので進学では困らなかった。一口にヤングケアラーと言っても程度が各家庭で違うので、一括りに話はできない。家事スキルは自分が家庭に入ってから役に立っているし、小学校高学年からずっと家事をやるのが当たり前の人生だったので、もはや負担に感じない。
しかし、人それぞれ感じ方は違うので、いまヤングケアラーで辛い思いをしている人は助けを求めてほしいと思うし、自分の子どもは絶対にヤングケアラーにしたくないので、私は毎日頑張っている」(40代:パート/アルバイト)
「運動部には入りづらいので、影響はある」(50代:今は働いていない)
「精神的にも体力的にも追い込まれるので、自分の事を優先することができない。しかし、それを乗り越えて仕事に生かすことができる方もいると思います」(50代:今は働いていない)
「私の母と同じように、病院へ行かず自宅で療養となると、家族は、病気の知識も必要だし、何といっても、お世話をしている家族が精神的に参ってしまう。もっと気軽にケアマネージャー、介護士、心理カウンセラー等をいつでもお願い出来る環境が欲しかった」(30代:パート/アルバイト)
「ヤングケアラーは成長していく過程で自分を中心に思考できないので、キャリアがどうこう考えるどころではない」(30代:今は働いていない)
「自己否定感が強くなる。前向きな思考が少なくなる」(60代:パート/アルバイト)

   このように、自分のことを考える余裕がなくなり、ネガティブな感情に陥りやすいと訴える人が多かった。

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