「転勤がある会社には入りたくない」 若手社員にベテランが指摘「地方転勤は意外といいぞ」

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日本の地方大都市のコスパのよさは破格

   会社にとっての必要性以外に、Aさんが強調するのは「地方生活のコスパのよさ」だ。

「これは最近ネットでも指摘され始めていることですが、日本の地方都市の不動産価格、特に中古物件の安さって、世界的に見てもバグと言ってもいいくらい、暮らすうえでの大きなメリットになるんですよ。これをうまく利用しないともったいない」

   家族が住む福岡市内のマンションは、同じ価格の東京23区の中古マンションの倍以上の広さだ。近くに大きな公園があり、バルコニーから博多湾の夕日が見える。

「東京から出たことがない人って、地方に対する解像度が低いんですよね。一口に地方といっても、都市部と限界集落では全く性質が異なる。特に僕が赴任した地方の大都市のコスパのよさは、どこも異常ですよ」

   インフラも整備されているし、生活利便性も問題なく、治安もいい。

「お受験の環境がないって? 本当に賢い子なら地方の大都市クラスなら教育環境に問題ありません。あるいは、これからの世の中を考えたら、東京の大企業ソルジャー養成大学に入るより、地元の専門学校を出て工務店で手に職つけて独立して職人として稼いだ方が儲かるし、楽しく暮らせると思いますよ」

   Aさんは「若いうちは、東京から動きたくない気持ちも分かるけど、長い人生を考えれば、その殻は破ってみてもいいかもしれない」という。

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