プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年6月17日にユーチューブを更新し、左肩甲骨骨折で戦線離脱した木浪聖也内野手(30)の代役について独自の見解を示した。
「小幡にかかる期待は大きい」
木浪は15日に行われたソフトバンク戦の9回に、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(27)から背中付近に死球を受け途中交代した。検査の結果、「左肩甲骨骨折」と診断され、16日に出場選手登録を抹消された。
木浪は今シーズン主に「8番・ショート」で出場。6月15日までに60試合に出場し、打率.209、1本塁打、13打点を記録した。16日のソフトバンク戦には、木浪の代わりに小幡竜平内野手(23)が「8番・ショート」で先発出場した。
昨シーズン、ショートのレギュラーをつかみチームの日本一に大きく貢献した木浪。チームが首位奪回を狙うタイミングでの戦線離脱に高木氏は「(木浪が)ここで離脱ということは、小幡が可能性として後釜に入っていく」とし、次のように持論を展開した。
「近本(光司)が骨折の時のやりくりは1番大変だったと思うけども、それを乗り切った。梅ちゃん(梅野隆太郎)が骨折したときに、坂本(誠志郎)が救世主として(チームを支えた)。(坂本は)実力があって認めていたが、いい具合に回ってきた。(今回は)木浪が骨折したことで、いい具合に回るとは考えにくい。ショートというポジションは特別。キャッチャーもそうだが、代わりにしっかりしたものがいれば。小幡にかかる期待は大きい」
また、番組アシスタントから、小幡以外に木浪の代役になる選手を問われると、「いるにはいる」と切り出し、23年ドラフト3位の山田脩也内野手(18)の名を挙げた。
「守備だけだったら使えそうなのがいる」
山田の守備力を評価している高木氏は「守備だけだったら使えそうなのがいる。(打順が)8番ということを考えると、山田というのも面白い」と私見を述べた。
阪神はセ・パ交流戦で低迷し、1試合を残して6勝11敗で11位。それでもリーグでは巨人と並び2位につけ、3ゲーム差で首位・広島を追っている。
高木氏はチームの現状に触れつつ、21日に再開するリーグ戦への期待を口にした。
「今不安の部分は4番の大山(悠輔)が抜けていること。でも近々帰ってくるだろうし、そうなると、7番まではベストで組めそうな感じになってきた。前川(右京)も成長してきている。そういう意味では小幡次第というところがあるが、逆に戦力ダウンは否めないけども(チームの)状態は徐々に上がってきていると踏んでいるからそんなに心配していない」
さらに、こう続けた。
「(最悪の時期は)抜けている。近本を1番に戻しているし。佐藤輝明が4番で2本打ったりとか。いろいろ波があるにしても、大山が帰ってきたらベストを組めるようになるのでチームが落ち着いてくる感じがしている」
チームは18日に甲子園球場で日本ハム戦(セ・パ交流戦)を行い、21日からホームでDeNAとの3連戦を予定している。