中高校生は親の想像以上に「将来」と「お金」考えている! 親子一緒に金融リテラシーを高める方法/第一生命経済研究所の北村安樹子さん

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ディズニーやメイク用品から「お金」に興味を

   J‐CASTニュースBiz編集部は、リポートをまとめた第一生命経済研究所の北村さんの話を聞いた。

――子どもの金融リテラシーを高めるために、北村さんが一番大切だと訴えたいことは何でしょうか。

北村さん 家庭のお金教育では、ゴールをどこに置くかが重要なポイントだと考えます。自分のお金の使い方、貯め方、増やし方を知ることはもちろん大切ですが、もう1歩進んだところに意識がいくことを親子で心がけてほしいです。

自分の家計のことだけでなく、周囲の他者や企業がどういうところでお金を使っているのか、社会でお金がどう使われているのかについて考える力を養うことがゴールだと考えています。

――具体的には、どういうことですか。税金の使われ方を学ぶといったことですか。

北村さん そういう社会の仕組みの勉強はもちろん大切ですが、もっと身近な話題から入るといいでしょう。自分の「推し」を持っている子も多いので、そこから入っていくのもおススメです。

たとえば、女の子ならファッションやコスメ・メイクに関心が強いです。自分の「推し」を作っている企業が、どんな商品をいくらで出しているか、どんな価格帯のものがどういう人に売れているのか、何のためにつくっているのか、どこでつくり、どんなルートで発売されているのか......。

そうしたことからどんどん関心を広げていくことで、社会の構造やお金の仕組みを学ぶことにつながると思います。

たとえば首都圏では中学・高校の卒業記念に、友達と東京ディズニーリゾートに行く子どもが多いです。入園料はどう使われるのか。大人から子どもまで楽しめるようにどのような工夫がなされているのか。

利用者は何にどのくらいお金を使っているのか。ディズニーリゾートは世界中にありますが、それぞれに特徴はあるのか。そうしたことから関心は国際的なものにまで拡がります。

これは、ほかのレジャー施設やショッピングモール、文化・スポーツ施設などでも同じことが言えます。お金の使い方、使われ方に対する意識を高めることが金融リテラシー向上のスタートになると思います。
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