【2025年卒就活生】6月1日内定率82%!選考解禁のはずが、もう終盤戦に...専門家が指摘「複線的な就活スケジュールを」

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単一的な就活ではなく、複線的スケジュールの用意を

――う~む、就活の早期化が学生たちにとっていいことなのか。悪いことなのか。難しいですね。今後の企業の選考活動はどうあるべきだと思いますか。

栗田貴祥さん 実際に、企業との接点が早期化しても短期間で納得できる企業から内定を確保できたことで、大手企業の選考や内定出しが本格化する6月まで就活を続ける必要がなくなった。その結果、卒業論文に注力できてよかったという声は、まさに「早期化」がすべからく学業に悪影響を与えるわけではないことを示してくれています。

「早期化」という現象だけに目を向けるのではなく、現状の就職活動のスケジュールに関して、さまざまな学生の声もあるということをきちんと受け止める。そして、「学ぶ」と「働く」の好循環を生み出すために、現在のような単一的な就職活動のあり方一辺倒ではなく、複線的なスケジュールを用意するなど、これからの就職活動のあり方を、今一度考えなくてはならない時期に来ているのだと思います。

――まだ、1社も内定をもらっていない学生は、これから何に一番心掛けて就職活動を進めていったらよいでしょうか。

栗田貴祥さん 【図表3】の内定企業保有数を見ると、内定取得者のうち2社以上内定を保有している割合は24.2%と、昨年(20.7%)より3.5ポイント高い状況でした。このことから、今後、内定辞退が増えることが考えられます。

それにより、内定辞退が想定よりも多かった企業は、採用予定数確保のため、追加の説明会開催・募集など、採用活動を継続することも予想されます。

企業の採用意欲は引き続き高いため、就職活動を継続している学生の皆さんは、興味・関心のある企業の採用動向を確認しつつ、納得できる進路決定に向けて活動を進めていきましょう。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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