「ロイヤルホスト」「天丼てんや」などを運営するロイヤルホールディングス(HD)は、グループ内の各ブランドで使える共通アプリ「MyROYAL(マイロイヤル)」を、2024年6月25日から開始する。グループ内の4ブランド計326店舗で使用可能だ。
ロイヤルHDに、共通アプリの狙いを聞いた。
利用者との中長期的な関係を築く
対象ブランドの直近3年間の利用回数に応じて、4つの会員ランクに分類される。「MyROYAL」では、会計金額200円で1ポイントが基本だが、最上位ランク「ロイヤル」になると、ポイント付与率が変わる。このランクは100回以上利用する必要があるが、100円で1ポイント貯まる。
ロイヤルHD事業推進本部マーケティング部に取材した。ロイヤルグループでは、グループで顧客IDを統合し、多様な事業やブランドを抱える強みを生かしていく方針だ。
利用者との中長期的な関係を築くことを目的に、ポイントの有効期限を1年ではなく、最終変動日から2年に設定。会員ランクの算出基準も、ホテルなど幅広い事業の利用実態が異なることを鑑み、利用金額ではなく利用回数にした。取材に応じた担当者は、こう語る。
「ポイントサービスはあくまでも手段。各事業の顧客IDを共通化して、グループ全体に対する顧客ロイヤリティーを高めていくために、ポイント以外のサービスを今後充実させていきたい」
ロイヤルHDのほか、直近では、「ガスト」「バーミヤン」などの運営会社・すかいらーくレストランツも自社ポイントを始めた。24年5月16日から「すかいらーくポイント」を開始。税込200円で1ポイントだ。楽天ポイントやVポイントなどの共通ポイントも同時に貯まる。