生成AI、ビジネスで業務効率向上7割 でもまだ使いこなせない人多すぎ! 専門家が上手な活用法アドバイス

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ビジネスでAIを使う職場自体が、まだまだ少ない

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったMMD研究所の担当者に話を聞いた。

   ――生成AIのビジネスでの活用経験の上位10位をみると、それぞれ納得の項目ですが、不思議なのはそれぞれに活用経験がない人が、4割~5割もいることです。この人たちは、いったい何に活用しているのでしょうか。

担当者 前提として、この質問はビジネスでの生成AI活用経験者に聴取しているものの、そもそもビジネスでAIを使うことが推奨されている、または使う機会がある職場自体がまだ少ないのではと思います。

質問項目については、たとえば「文章要約は活用したことがないけど、情報収集で活用したことがある」というように、一部の用途でのみ生成AIを活用している人も含まれています。何かしらの形で活用されている1位が「文章要約」、2位が「情報収集」...となると理解してください。

   ――なるほど。上位10項目以外にどんなことで活用しているのですか。

担当者 11位以下は、「エクセル関数作成」「動画・音楽・音声生成」「スケジュール管理」「コーディング」「SEO対策」「意思決定」「LP制作」などがさまざまあります。

多岐にわたる生成AIの活用でトップスリーに共通しているのは、活用目的として1位に挙げられた「業務効率の向上」に直結する項目と思います。そうした目的以外に生成AIを使うほどには、まだ市民権は得られていないのかもしれません。

   ――生成AIに関する職場の活用推進度の調査を見ても、あまり進んでいませんね。

担当者 それは、上層部の意見が統一されていないことや、各個人の意見が異なることが影響していると考えられます。個人の活用については、必要な場面や、職場で推奨されている場面では使えているが、まだ、使いこなしているとは言い切れない、といった方が多いのではないでしょうか。

いずれも、AIに任せられることと、そうでないことの線引きが曖昧であることや、慎重な姿勢が原因で、完全に使いこなせていないということも考えられます。
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