上方落語家の代表・桂ざこばさん死去 「とにかく熱くて、優しい師匠でした」「気配りの人」惜しむ声続々

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「誰よりも人間味に溢れ、正直で、金無垢のように純粋で......」

   型破りなキャラクターと人情味あふれる性格で知られたざこばさんの訃報に、落語家や著名人らから哀しみの声が相次いでいる。

   ざこばさんと同じ米朝一門の桂米紫さんは「ざこば師匠のこと」と題したブログを更新し、「あまりにも急なことで、我ら門弟もただただ今は、驚きと悲しみでいっぱいです」とした。

   ざこばさんについて「世間的には、豪胆・豪快・豪放磊落といったイメージが強かったとは思いますが、実はとっても繊細で、ナイーブで、それなのに体裁の鎧で身を固めたりすることなく、いつも剥き出しで......。誰よりも人間味に溢れ、正直で、金無垢のように純粋で、とびっきり面白く、可愛い方でした」とした。

   米紫さんは「初めてのざこば師匠の孫弟子として、随分気にかけて可愛がって戴きました」という。

   ざこばさんは「魂の人」だったとして、「あの熱く生々しく、かつ哀愁に満ちた魂の、たとえ百分の一でも受け継ぐことが出来れば......と、切にそう思うのです」と決意をつづった。

   ざこばさんに向け「金無垢のように純粋で正直で、そして剥き出しであるが故に、我々には分からない悲しみや苦しみも、たくさん感じ取られてきたのではないかと思います。師匠、どうぞごゆっくりなさってください」と呼びかけている。

   落語家の笑福亭銀瓶さんは「桂ざこば師匠からは『崇徳院』『天災』『強情』『鉄砲勇助』『不動坊』のお稽古をつけて頂いた。しかし、ネタのお稽古以上に『落語に気持ちを入れる』『自分の空気で喋る』ということを口酸っぱく言われたことを覚えている」と振り返り、「もっと会いたかった。喋りたかった」と寂しさを滲ませた。

   続く投稿でも、「桂ざこば師匠との想い出、いろいろあります。とにかく熱くて、優しい師匠でした」としている。

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