「オンライン面接では、面接官を見るな!」 カメラ見て話したほうが評価大幅アップ...広島大学の研究で明らかに

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対面面接の作法は熟知、しかしオンラインに疎い学生

   J‐CASTニュースBiz編集部は、研究を行なった広島大学大学院の山根典子教授(言語学・音声学)に話を聞いた。

――そもそも研究を始めたきっかけは何ですか

山根典子さん 広島大学大学院では学際的研究(専門分野を越えた共同研究)を奨励していまして、私の言語学のゼミでも何かやろうと、スポーツ統計に詳しい進矢正弘宏准教授(スポーツバイオメカニクス)に声をかけました。言語学と統計で何かできないかと。

ゼミの学生も3年生になって就職活動を始めると、オンライン面接がよくあります。学生たちは中学、高校、大学受験を通して対面面接の際の作法はよく叩き込まれているのです。ドアの開け閉めはこうするとか、お辞儀の角度は何度にするとよいとか。

しかし、たとえば目線はどうするかといった、オンライン面接の作法はどうしたらよいのかがよくわからず、練習ができていない学生が多いのです。

――コロナ禍の時に、オンライン授業はよくやったのではないですか。

山根典子さん 英語のスピーキング授業をよくやりました。しかし、みんなパソコン画面の私に向かって話すから、私から見ると、うつむいて話すばかりで、せっかく英語のコミュニケーション力がある学生でも伝わっていないと感じました。これは、目線が非常に大事なのだなと。

そこで、進矢先生と相談し、オンライン就職面接で受験者の視線が面接官の評価に与える影響を科学的に検証する方法を考案したのです。ちょうど、ゼミの学生で人材派遣会社に内定した学生がいたので、面接のプロの社会人38人に面接映像を評価する面接官になってもらいました。
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