プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年6月11日にユーチューブを更新し、今シーズンのトレードに関して独自予想した。
高木氏がトレードの候補に挙げたのが、中日のダヤン・ビシエド内野手(35)だ。
「ビシエドは人気があると思う」
今シーズン、ビシエドは中田翔内野手(35)の加入により出場機会が減少。ここまで15試合に出場し、打率.209、1本塁打、2打点にとどまっている。
6月6日に行われたセ・パ交流戦のソフトバンク戦で決勝点となる本塁打を放つも、9日に出場選手登録を抹消された。中日は11日に、高橋周平内野手(30)を1軍に昇格させた。
高木氏は今シーズンのトレード戦線について、独自の視点から次のように解説した。
「(今シーズントレードがないのは)今まで盛んに動いていた日本ハム、中日。中日がいいスタートを切り、日本ハムはいい位置にいる。そうしたらあんまり選手を動かしたくないという。選手も育ってきたし、逆にチーム内での争いが激しいので、そんなにいらないと思っているはず」
この状況の中で、高木氏はビシエドのトレードの可能性に言及した。
ビシエドは16年から中日でプレーし、打線の主軸を担ってきた。18年には打率.348をマークし首位打者となり、最多安打のタイトルも獲得。23年まで中日で8年間プレーし、通算打率.288、138本塁打、547打点を記録した。
高木氏は「ビシエドというのは、俺は人気があると思う」と他球団の評価が高いと指摘。試合に出場できない現状を踏まえ、「以前のような試合数はもらえないんじゃないかなと思うと、誰かと代えた方がいいかなという感じがする」との見解を示した。
「金銭トレードだったらありがたい」
トレードの方式については「金銭だったらありがたい」とし、3つの球団を候補として挙げた。
「選手を出さないでお金をもらえるというのであれば、楽天とかもほしいんじゃないの。西武とかも。西武というのは若手を育てていかなくてはいけない。それを枠として持っておかなければならない。トレードできた選手は使わなくてはいけなくなってくると、チーム作りに遅れが生じる。できるだけ現有戦力でやっていくことが大切。その中で来年を見据えて『この外国人だけはほしい』といったらビシエドは最適」
さらに「(ビシエドは)使ってなんぼの選手」と補足し、こう続けた。
「ずっとレギュラーを張っていたし、代打要員かというと、まだそこまでの慣れがない。だからレギュラーで出れるところが1番いいかなと思う。オリックスでもいい。オリックスはケガ人が多いから。元気な人でも調子の悪い選手もいる。本当に(打線が)つながってこないというか、そういうところがある。ビシエドだとか、そういうのはいいのかなと」
高木氏がトレードの候補に挙げた3球団は現在パ・リーグで低迷しており、11日時点で楽天が4位、オリックスが5位、西武が最下位に沈んでいる。