韓国メディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)がサッカー中国代表の悪質なラフプレーに激怒した。
サッカーの26年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選が2024年6月11日、韓国ソウルW杯スタジアムで行われ、韓国が中国を1-0で下した。5勝1分けの韓国は、C組1位で最終予選に進出した。
中国ファンはソンに向け野次
韓国は前半、中国の堅い守りに苦しんだ。前半を0-0で折り返すと、後半16分、「韓国の至宝」と称されるMFイ・ガンイン(23)がゴールを決め、これが決勝ゴールとなり中国を下した。
ホームで中国を完封した韓国。地元スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、中国選手の悪質なラフプレーや、中国サポーターの言動などを問題視し、厳しく批判した。
同メディアは、「度を越えた中国の非礼、選手は『カンフーキック』に『寝転がりサッカー』→中国ファンはソンに向け野次」とのタイトルで中国を批判的に報じた。
記事によると、中国は韓国戦の結果次第で最終予選に進出できるかどうかが決まる状況だったため、躊躇なくラフプレーを仕掛けてきたという。
韓国のエース、FWソン・フンミン(31)が中国DFの激しいタックルで何度もピッチに倒れこんだ。当たりは激しさを増し、後半34分にソンにラフタックルをした中国DFがイエローカードを受けたという。
「前半40分には複数の選手が相次いで痛みを訴えた」
記事では「中国はカンフーサッカーだけでなく、寝技サッカーも披露した」とし、「中国選手たちは隙あらばグラウンドに横になって試合を遅らせた。特に前半40分には複数の選手が相次いで痛みを訴えた」と、中国選手のプレーを問題視した。
さらに「ファンのマナー違反もあった」と指摘した。
記事によると、前半終了間際に中国サポーターがスタンドからソンに罵声を浴びせたという。スタジアムに響き渡る罵声に対して、ソンは右の指を3本突き上げ、左手でゼロを示すポーズを作った。23年11月の中国戦で韓国が3-0で勝利したことを意味したとみられる。
「スポーツソウル」(WEB版)によると、ソンは中国サポーターに「対抗」した理由について「特に怒鳴られるような行動はしなかった。私たちのホームスタジアムで中国ファンがそうするのは受け入れられなかった。それは(韓国の)ファンも侮辱されているような気がした」と説明したという。