元プロ野球選手でメジャーリーグでも活躍した五十嵐亮太さんと井口資仁さんが2024年6月9日、YouTubeチャンネル「スポーツナビ野球チャンネル」に出演。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の今季の印象やタイトル獲得への期待について語った。
今季、早打ちが多い理由を井口さんが解説
井口さんは今季の大谷選手の打席での構えに注目。打席での構え方が「凄くリラックスしている。今年はスイングがコマのように回っているという印象がある」とした。
「去年まではガッチリ構えていたけど、今年はスーッと真っ直ぐ立ってリラックスして立っているのかなと。去年ホームラン王をとった自信からきているところもあるのかなと思います」(井口さん)
五十嵐さんが、力が抜けている方がバットが出やすいのかと尋ねると、井口さんは「その方がバットが出やすい」と回答。リラックスした構えからのコマのようなスイングが今季の大谷選手の打席での印象だと語った。
五十嵐さんは今季の大谷選手について、初球から積極的に打っていく早打ちが多いことを指摘。なぜ初球から積極的に打ちに行くのか、打者心理を井口さんに尋ねた。
井口さんは「好球必打で早いカウントの方が甘い球が多いので、そこを振っていこうというのはしていると思います。(後ろの打者も好打者が多く)勝負してくるというのが自分の頭の中にあるからこそ、スイングしていっているというのはあると思います」と分析した。
五十嵐さんと井口さんは大谷選手の今季の最終成績も予想。五十嵐さんは「打率3割はキープすると思う」と打率3割を予想。井口さんも「3割2分から3分の間くらい」と2人とも3割を打つことを予想した。
「反対方向にも打てるし、無理しないでチームバッティングだったり、チームの勝利を優先したバッティングをかなり意識しているので、四球を選んで後ろに繋ぐこともできる。本塁打は30本。盗塁も月に5個はしてるんですよね。月に5個のペースなら30盗塁なので、トリプルスリー。うまくいけば40‐40(40本塁打、40盗塁)というところなのかなと思います」(五十嵐さん)
五十嵐さんは「首位打者を狙えるんじゃないかな」
また大谷選手に期待するタイトルとして、井口さんは「ホームランだと思います」と2年連続本塁打王に期待を寄せた。
「ホームランは爆発する月が2か月くらい来るんじゃないかなと思って。また(打球の)角度的にしっくりきていないところはあると思うんですよ。角度が付きだして、センター方向、左中間に何本か出だすと一気にその月10何本といくような気がします」(井口さん)
五十嵐さんは、「首位打者を狙えるんじゃないかなと思ってるんですよ」と大谷選手の首位打者に期待した。
「(日本人の首位打者は)イチローさん以来でしょ?イチローさんはヒット打つのが得意、足が速い、『そんなバッターと一緒かよ』ってなったら、ホームランも打てるし、イチローさんと同じ首位打者をとったら『やっぱり凄いね』って。大谷選手の凄さは毎年驚かされるんですけど、これで首位打者をとったら、こんな選手出てこないんじゃないかって」(五十嵐さん)