交流戦で3カード連続負け越しと調子を落としている日本ハム。起爆剤として期待されるのが、2024年6月11日から1軍昇格した清宮幸太郎だ。
11日の中日戦では、昇格即スタメンとなる6番DHで出場した。1打数ノーヒットながらも、好機につながる2四球を選んだ。
万波中正、田宮裕涼、水谷瞬...若手がブレーク
日本ハムは若手の活躍が目立つ。
昨年は万波中正が自己最多の25本塁打とブレークし、今年は田宮裕涼が規定打席に到達していないが、打率.340をマーク。捕手としても好リードで投手陣を引っ張っている。
昨オフに現役ドラフトでソフトバンクから移籍した水谷瞬も打率.384、2本塁打、12打点と猛アピール。現在12試合連続安打と絶好調で打線の核になっている。
三塁のレギュラーをつかんだ郡司裕也、攻守で成長を見せている遊撃の水野達稀と楽しみな素材が多い中で、乗り遅れた形となったのが清宮だ。
今年は春季キャンプ直前の自主トレ中に左足首捻挫で出遅れると、4月19日に1軍昇格したが9試合出場で打率.083、0本塁打と結果を残せず、5月6日にファーム降格した。
ライバルたちに差をつけるためにも
ファームでもう一度出直し、35試合出場で打率.290、4本塁打、16打点をマークした。
1軍に再昇格で長距離砲として活躍が期待される清宮だが、各ポジションの選手層が厚くなっている中で、何度もチャンスが与えられるわけではない。
スポーツ紙デスクは
「清宮が守る三塁に郡司、一塁にアリエル・マルティネスがいます。残りの交流戦は指名打者が使えるので、いろいろな起用法が考えられますが、打撃で結果を残さないと立場を確保できません。野村佑希がいますし、ファームにレイエスも控えている。ライバルたちに差をつけるためにも、結果を残して首脳陣の信頼を勝ち取ってほしいですね」
と期待を込める。
首位・ソフトバンクと8ゲーム差。これ以上突き放されないためにも、清宮が救世主になれるか。(中町顕吾)