夏のボーナス、2人に1人「賞与額少ない」と転職...理想の額と現実の差43万円!どうする企業?/マイナビの朝比奈あかりさんに聞く

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部長クラスの「ギラギラした野望」の背景は

――ところで、【図表2】の理想の賞与額と、実際の賞与額の差を表わしたグラフで、部長クラスの差が飛び抜けて大きいのはなぜでしょうか。

理想の額の平均がなんと212万円で、実際の額との差が約123万円もあります。課長クラス以下では差は30数万円しかありません。これこそ、部長クラスに「ギラギラした野望」を感じてしまうのですが。

朝比奈あかりさん 部長クラスは、回答者によって理想の額の幅が非常に大きいのが特徴です。平均値は212万円ですが、回答額を順番に並べて中央にくる中央値は、120万円です。平均値と中央値の差が110万円以上もあります。

課長クラス以下では、平均値と中央値の差は10~20万円ですから、部長クラスのバラツキが非常に大きいことは確かです。その理由は2つ考えられます。

――どういうことでしょうか。

朝比奈あかりさん 1つ目は、会社の規模の違いです。事業規模が大きく利益も大きな会社であれば、報酬額は平均よりも高いはずです。部長クラスの報酬の会社ごとのばらつきは、非管理職層の報酬のばらつきに比べて大きいことが予想されます。

2つ目は、部長職の業務範囲の違いです。業務範囲が広く経営にもタッチしていれば、会社の利益から自分の人件費(ボーナス額)を想像できるはず。しかし、1つの部局の狭い業務範囲ならそうはいかないかもしれません。

結局、同じ部長クラスでも、会社の規模と業務範囲の大小を掛け合わせた結果、理想のボーナス額に大きな差が出てきたと思います。
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