巨人の「救世主」は新外国人ヘルナンデス? 球団OBがAクラス入りのキーマンにあげた理由

交流戦はヘルナンデスにとってはチャンス

   ラミレス氏は例年に比べ全体的に本塁打が少ないとの見解を示し、「飛ばないボールの影響だろう。今年はより投手が有利に働いている。打者にとっては面白くないシーズンになっているだろう。でもこれは仕方がないこと」と語った。

   なかでも巨人は投手陣に比べて打撃陣が精彩を欠いているが、ラミレス氏はヘルナンデスのポテンシャルに可能性を見出している。ヘルナンデスは12試合に出場し、打率.347、2本塁打、9打点をマークしている。

「外野の守備もそこそこで、足もなかなか速い。肩もとてもよい。去年大リーグの3Aでよい数字を残した。165安打、18本塁打、打率は.298だが99打点を挙げた。素晴らしい数字だ。僕はヘルナンデスのバッティングフォームが気に入っている。彼は間違いなくジャイアンツがAクラスをキープするだけの活躍を交流戦中にするだろう」

   ヘルナンデスは5月29日から11試合連続で2番に入っている。ラミレス氏は巨人のAクラス入りには、ヘルナンデスの後の打順を任させる選手の奮起が必要だと指摘し、次のように解説した。

「岡本和真の復調はもちろん、坂本勇人と最近状態を上げている丸佳浩らの活躍が、ジャイアンツがAクラスを維持するためには不可欠だ。そしてジャイアンツがAクラスを維持するためのキープレイヤーはヘルナンデスになるだろう。相手チームは(交流戦で)彼と初対戦で勝負してくるので、ヘルナンデスにとってはチャンス。このままずっと試合に出場し続ければ本塁打を10本から15本は打てるだろう」

   チームは7日からのオリックス戦(東京ドーム)でまさかの3連敗。11日からはアウエーで楽天(3連戦)、日本ハム(3連戦)と計6連戦を予定している。

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