交流戦で好調だった巨人にブレーキがかかった。本拠地・東京ドームでオリックス相手に2024年6月7日から同一カード3連敗。交流戦6勝6敗のタイに戻り、3位に転落した。
先発の東晃平、斎藤響介、佐藤一磨の「初対戦」3人に白星を献上
オリックスの西川龍馬が3試合連続で勝利打点を挙げた。巨人は、広島在籍時から苦手にしていた西川。2リーグ制となった50年以降で、巨人が同一カード3連戦全てで同一打者に勝利打点を挙げられたのは史上4人目だった。
屈辱はこれだけではない。3戦目に先発した今月8日に支配下登録されたばかりの左腕・佐藤一磨に5回無失点に抑え込まれ、プロ初勝利を献上。
しかも、東晃平、斎藤響介、佐藤と初対戦の投手に、3戦連続で白星を許したのは球団史上初だった。
丸佳浩、ヘルナンデスの1、2番コンビが好調なだけに
試合の主導権を握れなかった要因は打線に尽きる。3試合で計1得点のみ。4番の岡本和真が10打数無安打と沈黙した。
スポーツ紙記者は
「丸佳浩、ヘルナンデスの1、2番コンビが好調でチャンスを作るが、4番の岡本、5番の坂本勇人がポイントゲッターの役割を果たさないと得点が入らない。岡本の後ろを打つ坂本の打順変更を含め、打線のテコ入れを図る可能性がありますが、キーマンは岡本です。4番が打たないと得点力が上がらない」
と指摘する。
岡本は今シーズン10本塁打をマークしているが、本塁打を打った試合は8勝1敗と高い確率で白星をもたらしている。
11日から交流戦9勝3敗と首位に立つ楽天との3連戦が待ち受けている。打棒爆発で再び上昇気流に乗りたい。(中町顕吾)