利用者のメリットは「よりスムーズなご利用」
QRコードを使った乗車券については、JR東日本、東武鉄道、京浜急行、東京モノレールなど8社が、26年度以降順次、磁器乗車券からQR乗車券に移行すると5月29日に発表している。しかし、顔認証システムについては言及されていない。
前出の山万担当者は、他社が取り入れていない中でも顔認証システム導入に踏み切った背景として、13年11月、ユーカリが丘の免震タワーマンション「スカイプラザ・ユーカリが丘ミライアタワー」で、首都圏で初めて顔認証システムを導入したことを挙げた。
「そこで得られた様々なデータをもとに検討を重ね、ご利用者様が安心して継続的に利用でき、また利便性に優れた方式、顔認証システム・QR乗車の導入に至りました」
顔認証システム導入による利用者のメリットについて、定期券を出さずに顔を端末に近づけるだけで乗降車ができるため「よりスムーズなご利用が可能」と挙げ、「お荷物をお持ちの場合には一層利便性をご体感いただけるかと思います」とした。
顔認証システムは他社でも普及するのか。担当者は「ご利用者様にも運営側にも様々なメリットがあり、おそらく他社様でも普及していくのではないか、と考えております」と話した。