プロボクシングのWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国、27)陣営が、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)に「挑戦状」をたたきつけた。米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(WEB版)が2024年6月5日に報じた。
「井上と対戦すれば、すごい戦いになるだろう」
記事によると、井上との対戦を熱望しているのはボールのマネジャーを務めるポール・スティーブンソン氏だ。
ボール陣営が描く青写真は、まずはWBC世界フェザー級王者レイ・バルガス(メキシコ、33)と王座統一戦を行い勝利すること。バルガスとは24年3月に対戦しており、この時は2度ダウンを奪うも1-1の引き分けに終わっただけに雪辱に燃えている。
2団体の王座統一後に井上戦を希望している。階級はフェザー級で、井上が階級を上げてくるのを待つ構えだ。
17年6月のプロデビュー以来、ボールを見守ってきたスティーブンソン氏は、「ニックにぜひやってもらいたいのは、井上尚弥戦だ」と明言し、「井上尚弥は最大の相手となる」と、ボールにとってキャリア最高の相手であることを強調した。
さらにスティーブンソン氏は試合の内容に言及し、こう予想した。
「(井上と)対戦すれば、すごい戦いになるだろう。爆発するような戦いになる。ニックは井上を動揺させることができる。我々は彼を信じているし、輝かしい未来が待っている」
ボールは6月1日にWBA世界フェザー級王者レイモンド・フォード(米国、25)に挑戦し、判定勝利を収め王座を獲得。戦績はバルガスと引き分けた以外負けなしで、21戦20勝(11KO)1分。地元英国の期待の星だ。