韓国メディアが女子ゴルフ・全米女子オープン選手権での自国選手の不振を嘆いた。
同選手権最終ラウンドは2024年6月3日(日本時間)、米ペンシルベニア州・ランカスターCCで行われ、笹生優花(22)が3年ぶり2度目の優勝を果たし、2位に渋野日向子(25)が入り日本勢がワンツーフィニッシュを飾った。
日本勢はメジャー史上最多の14人が予選通過
笹生は3打差の5位からの逆転優勝。同大会で2勝を挙げた選手の最年少記録を樹立した。日本勢の海外メジャー大会2勝は初めての快挙となった。
今大会は日本勢が躍動し、スポーツ紙によると出場21人のうちメジャー史上最多の14人が予選通過した。トップ10には笹生、渋野の他に古江彩佳(24)が6位、小祝さくら(26)、竹田麗央(21)が9位タイに入った。
同選手権は韓国で大きな注目を集め、複数のメディアが結果を速報した。
「朝鮮日報」(WEB版)は、「日本勢が1、2位...韓国は『トップ10』に入っていない」とのタイトルで記事を展開した。
同メディアによると、全米女子オープンは98年にパク・セリが優勝して以来、韓国女子ゴルフを象徴する大会になったという。
17年には上位10位内に韓国選手が8人
韓国選手らは米国女子プロゴルフ(LPGA)ツアー5大メジャー大会で計35勝を挙げたが、そのうち11勝が全米女子オープンで記録した。
記事では「韓国選手がワンツーフィニッシュを決めた大会は7回あった。17年には上位10位内に韓国選手が8人いたこともあり、当時『USコリアオープン』と呼ばれていたほどだった」と解説した。
全米女子オープンで、韓国人選手がひとりもトップ10に入らなかったのは97年大会以来27年ぶり。今大会はキム・ヒョージュ(28)とイム・ジンヒ(25)の12位タイが韓国人選手の最高だった。国別でみると、日本が5人、タイが3人、米国が2人トップ10入りした。
「朝鮮日報」は、今シーズンのLPGAツアー13試合で韓国人選手の優勝がないことを指摘。その理由について「世界最強と言われた韓国女子ゴルフは、ここ数年指摘されてきた国際舞台での競争力の低下と国内ツアーへの安住、世代交代の失敗をより鮮明に見せている」と解説した。
記事によると、韓国人選手のメジャー大会優勝は22年以来途絶えているという。