キャラの学歴変更は「ドラマ全体を書き換えていることと変わらない」
また、映像制作会社の代表で演出家・脚本家・文筆家の桜風涼さんも24年6月2日に公開したYouTube動画で、キャラクターの学歴を変えることは「ドラマ全体を書き換えていることと変わらない」と言及。「短大卒という人の人生と専門学校に行って何かを学ぶ人の人生って実は全然違うし、悩むところも全然違うんですよ」といい、視聴者に短大卒が少ないから変更することは「安易」だと指摘した。
また、芦原さんからの修正意見は比較的具体的に書かれているにもかかわらず、ドラマ制作側が作成した元々のプロットの内容は朱里の学歴変更のエピソード以外ほとんど明かされていないことにも言及した。原作の改変について、「これは脚本家が書いている方が正しくて原作者のわがままだろうな、というものもあるんです。逆に、脚本家がくそださで、そりゃあ原作怒るよね、というのもあるんです」と説明。本来は、両方を見ないとどちらが正しいことを言っているのか判断できないにもかかわらず、報告書では随所に芦原さんを「難しい人(こだわりの強い人)」と表現するなど、「日テレ側が合議した内容は正しいよねということを前提に話が進んでいる」と感じたと話した。
日本テレビは今回公開した報告書以外に、プロットや脚本といった資料を公開する予定はあるのか。日本テレビ広報部は、J-CASTニュースの取材に「今回のドラマ『セクシー田中さん』の調査報告については公表しているものが全てです」と回答した。
「様々なご意見につきましては真摯に受け止めさせていただきます」という。