新富裕層「インカムリッチ」はどんな人? 世帯年収1500万円、投資リテラシー抜群 「パワーカップル」との違いは

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若い女性「自分へのご褒美に金を使う」2倍の高さ

――インカムリッチの投資に対する意識や、資産運用の考え方をみると、「ネット証券などを通じて自分で投資する」という人が非常に多いことが興味深いです。

調査担当者 金融リテラシーの向上が大きいと思います。ネットバンキングやネット証券などAPPでの金融取引にも慣れており、特にネット証券は新NISAで大きく利用が増大していくと考えられます。

あとは、コスパ・タイパ意識が強いことも挙げられます。ウェルスリッチ(純金融資産1億円以上)のような大きな運用資金があるわけでもないので、手数料が低く、APPなどでクイックに取引できるメリットが大きいのだと思います。

――インカムリッチの消費意識も個性的ですね。「今の生活を楽しむためにお金を使いたい」という考え方がほかの層より1.5倍高く、特に20代~30代の人は「自分へのご褒美のためにお金を使いたい」という人がほかの層より2倍近くいます。

調査担当者 将来の見通しが不安定であることもあるとは思いますが、現役世代がメインということもあり、今の自分や家族の生活に投資をすることが、将来の自分や家族の生活の充実につながるという感覚が強いと思われます。

若い女性の場合は、所得水準が高い(可処分所得が多い)という点が大きいと思います。インカムリッチ層の中でも子育て世帯などは、住居、教育等への消費は積極的ですが、ブランド品の購入など贅沢消費を潤沢にできるほど余裕があるわけではありません。

また、ブランド品の消費意欲は男女差が顕著で、男性は低調です。インカムリッチ層の中でも、相対的に個人の可処分所得が高く、ブランド品の消費意欲が旺盛なキャリア女性層を多く含む20~30代女性では、特に「贅沢消費」の意欲が強いのかもしれません。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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