「何の考えも覚悟も無い者は怖がって立ち止まって欲しい」
これについて、本島さんは「『これでドラマ作りを怖がってはいけない』ってのは酷過ぎる。スポーツを始めたばかりの子供に『積極的にいければミスはいくらでもOKだぞ』って言うのとは訳が違うんです」「怖がるべき」と訴えた。
続けて、「その言葉が表現が、作り手も受け手も含めた創作に関わる全ての"誰か"を傷付ける事は無いのか──徹底的に怖がって、あらゆる方向に想像力を働かせて、もし少しでもマイナスの可能性があるならそれを回避する為に話し合い、考察し、必要な取材を徹底的にして、プロの作り手としての工夫をして欲しい」と求めた。
本島さんは、「それは『納期が迫ってる』とか『契約書を交わしてないから』で済ましていい話ではないんです」とも主張する。「手間と妥協を一切惜しまず創作の為に身を削る覚悟のある者だけが、怖くても前に進んでいいのだと僕は思います」とし、自身もそういった思いで創作活動に取り組んできたと明かした。
「それは原作者だろうがプロデューサーだろうが、脚本家だろうが一スタッフだろうが、創作に関わるプロなら全員同等なはずです」と本島さんは続け、「二度と悲劇を生まない為に、何の考えも覚悟も無い者は怖がって立ち止まって欲しい」と締めた。