プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の「ドリームマッチ」に対して、2人の元世界王者が否定的な見解を示した。米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(WEB版)が2024年6月1日に報じた。
サウジで「ドリームマッチ」計画
井上の「ドリームマッチ」に言及したのは、元WBO世界スーパーライト級王者クリス・アルギエリ氏(40)と、元IBF世界スーパーライト級、元WBA世界ウエルター級王者のポール・マリナッジ氏(43)だ。
「ボクシングシーン」は、6月15日に米国で行われるWBA世界ライト級タイトルマッチの特集記事を組み、王者ジャーボンテイ・デービス(米国、29)を独自分析。その記事の中で、アルギエリ氏とマリナッジ氏が「デービス対井上戦」の可能性について言及した。
両氏が「デービス対井上戦」の話題に触れた背景に、サウジアラビアの王族であり娯楽庁長官を務めるトゥルキ・アラルシク氏(42)の発言がある。
アラルシク氏は5月15日に公開された米格闘技専門メディア「MMA Hour」(WEB版)のインタビューの中で、サウジアラビアでデービスと井上のドリームマッチ案を明かした。
記事によると、アラルシク氏は「デービスが賢くなれば井上尚弥戦。これは私が好むドリームファイトだ。もし彼らが適正な体重を作り、正しい提案をしてくれれば実現できる」と語ったという。